一粒の砂(2)

シュタイナー教育のエッセンス(1)

 今の世界は、混迷しているように思われます。社会がより良い方向に向かっているようにはとても思えません。環境問題や核ミサイル問題、貧富の格差の拡大、異民族の間の対立、国家間の対立などが進行し、日々悪い方向に向かっているように見えます。科学技術はどんどん発展しているのに、どうして、社会はますます住みにくくなっていくのでしょうか?どうしたら、住みやすい社会に向かって進んで行くことが可能になるのでしょうか?この問いに対する明確な答を、100年以上前に提示してくれたのが、シュタイナー学校の創設者として有名なルドルフ・シュタイナーです。 シュタイナー学校は1919年に創設されましたが、その背後には、第一次世界大戦(1914年〜1918年)のような悲惨な大戦を二度と起こさないようにしたいという強い願いがありました。社会を健全で平和な社会にするためには、そうした社会を作りたいと思い実行できる大人を育成することが不可欠なので、ユニークな全く新しい学校を創設したのです。この学校の理念が今多くの人々に伝播し、一人ひとりの生まれ持った力が開花し、新しい健全で平和で思いやりに満ちた優しい社会の構築者が増えていくことが現在喫緊の課題なのです。シュタイナーの理念は、すべての人間の自己成長を促し、生きる希望と力を与えてくれる、特効薬なのです。

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