シュタイナー思想

■生き物の本質

生き物というのは、とにかく変化する。生き物の本質は、変化することです。良い方に変化する場合もあれば、悪い方に変化する場合もある。それは選択の余地がある。人間の場合は、自分の意志の力でそれを選ぶことができます。

■変化を前提に考える

変化するときには、人には良心というものもあり悪い方に変化しようとは誰も思わないはずです。変化しよう、成長しようと思えば、当然良い方に変化しようと思うはずで、常に変化を前提として考えていくのが本来の教育です。

■生命の原則

鉱物も変化するが、それは心がないので自分の意志がなく外部変化です。生命体は内部変化です。植物だって太陽に向かって伸びるなどの意志があって主体的な動きがある。植物は常に変化し続けて、最後は枯れる。最初に生まれて死ぬというのが生命の原則です。

■非生命体としての知識

一番のポイントは、止まったもの・非生命体としての知識が、教育を支配してしまっていたということなんです。そこが今変わりつつあるが、クローズなものが入れ替わったりするような流れも出てきているが、生命体は元々そういうもので、自然科学法則というのは、物質の法則だから生命体の法則じゃないんです。

■メタモルフォーゼ

植物のメタモルフォーゼからゲーテの認識論は出来ているのですが、生命的な科学なのか、非生命体な科学なのかの分かれ目になっています。変容とかメタモルフォーゼのポイントは、静止しているのか動いているのかというところ。

■経済

今の経済学と経済概念自体の問題性がそもそもある。経済学がどういう人間像に依拠しているかということ。経済的な人間が想定されている。経済的に合理的に振る舞う。損しないように振る舞う。現実の人間はお金の高い低いだけで動いているわけではない。そもそもが間違えた人間像に基づいて組み立てられた理論だから、全く現実性がない。

動いている経済があって、その経済は人間が動かしているものなのに、人間は勝手に行動しているものだとロボット化して組み立てているもので、その理論によって競争させているからおかしい。

お金のための競争になっちゃうので、儲けるために人間がそれに合わせるとうことになってしまう。個性と言ったって、金儲けという目標に対してどれだけ役立てるかというだけの個性になっちゃう。

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