シュタイナーの説く自由とは?

■自由と平等はトレードオフ

自由を強調しすぎると不平等になる、平等を強調しすぎちゃうと自由がなくなってきて強制的になってしまう。

■自由とは

現代の自由は、何かからの自由、拘束が色々あって、それを取り払うことによる自由です。解放です。そうではなくて、自分自信が本当に生きたい人生を開拓して生きていけるのが、本来の自由。その違いがすごく大きい。

■今の国家の思想レベル

今の国家とか思想のレベルだと、共産主義は、平等にしすぎて自由が拘束されて監視社会になってしまった。自由主義は、自由もあるけど、不平等な部分は酷くなるっていう現実がある。こうした時にどっちが良いかっていうと、こっちを取るとあっちの問題が起きるので、結局バランス取るしかないなみたいな感じになると、しょうがないって話ですね。最初から上手くいかないんです。思想が行き詰まっているんです。第三の道っていうのが、その延長線からは出てこないんです。

■こういう人生を生きたいって決めて生まれてくる

一人ひとりが本当にこういう人生を生きたいって決めて生まれてくるという、シュタイナーの考えに依拠すると、生まれる前から色んな人生を経て、今度はこういう人生を歩んでいくんだという、そういう人生を歩もうとしているんだから、皆んな其々違うんです。それが個性なんです。その人生をそれぞれちゃんと歩むことが出来るっていうことは、その人が持ってきた、作り上げられた身体も含めて、そういう方向に生きることが出来るような条件を携えて生まれてきています。

■外から抑圧されている

それにも関わらず、外から抑圧されるので皆、自分の進みたい道が分からなくなってしまうという現状があります。本来の目標そのものが忘れられているんです。好き勝手にやればいいんじゃない。自分の欲望を抑圧されないとかそうじゃなくて、どういう風な方向に自分が正しく行けるかという、その方向にはっきり邪魔されないで行けるということが自由なんです。

■自由の実現とは

目的ありきの何々への自由ではなく、自由そのものを自分で獲得する。自分の人生を自分の思うように歩めるという事態を作り上げること自体が自由の実現なわけです。

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