◆社会の未来を考えるホリスティック教育研究所とは

世界の混迷が深まり、未来に光が見えにくくなった現在、人類に希望の光を与えてくれる優れたれた思想(ルドルフ・シュタイナーの思想)に学び、平和で文化的で共感に満たされた社会への道を歩もうとする会です。

◆自由と平等が拡大していった中世以降

現在の社会は、お金中心だったり、権力中心だったり、競争中心だったり、自己中心だったりします。しかし、他方で、多様性を尊重したり、少数者の声に耳を傾けたり、国家の枠を超えて地球規模でつながっていこうとしたりする動きも見られます。

中世以降、近代以降の歴史の流れを見れば、現在社会の特徴は、科学技術の発展と同時に今までになくすべての人々の自由と平等が拡大してきました。

◆地球の未来を選択できる自由

科学技術は、人間が生み出したものです。自由は、人間に与えられたものです。ロボットやコンピュータは人間が作りあげたものですが、鉱物も植物も人間も人間が生み出したものではありません。

自由は、今の人類に備わったもの、与えられているものです。鉱物に自由はありません。植物にも動物にも人間の自由にあたる自由はありません。人間に自由が与えられているということは、人間は、人間の未来を選択する自由があるということです。地球の未来を選択する自由があるということです。社会の未来を選択することができるということです。

◆教育とは、自立した判断力のある人間を育てること

新しい社会、希望に満ちた社会、自由・平等・友愛がバランスよく実現した社会、平和な社会を作り上げる力が備わっているということにほかなりません。そして、自由を正しく行使できるためには、他者への思いやり、自分の感覚、意志、感情、思考に従って、自分で判断する力を持つことが不可欠です。

教育とは、まさしく、自立した判断力のある人間を育てるためのものなのです。

◆シュタイナーの人智学は、各々の中で成長していく「生きた思想」

こうした方向性を、極めて緻密にかつ体系的に示してくれたのがルドルフ・シュタイナーの人智学です。シュタイナーの思想は、文字通り「生きた思想」なのです。生きた思想は、それぞれの人の中で成長していきます。生きるとは成長するということなのですから。

今の社会は何か変だと感じている正常な感性の持ち主たちがネットワークでつながっていけば、社会は、より健全な社会へと前進することができると考えています。