一粒の砂(1)

 ウィリアム・ブレークの詩の一節に「一粒の砂に世界を見る」という言葉がありますよね。この言葉の中に、「マクロコスモス」としての宇宙は、「ミクロコスモス」としての人間に照応しているという古代の叡智が凝縮されて表現されていると、私は感じています。このメッセージにあらゆる古代の叡智が凝縮されているという気がして感動してしまうのです。私たち一人ひとりの人間が、みな、宇宙全体の叡智を含んでいるっていうのはすごいことですよね。それほど、わたくしたちひとりひとりみなさんひとりひとりは、すごい存在なのだということですから。

 全宇宙がつながりあっていて、一粒の砂にも全宇宙の知恵が読み解けるというのが宇宙的な真理であるとすると、日々の小さな出来事もまた世界の動きとつながっていて、そこから世界が読み解けるということになります。日々の小さな出来事の中に、世界の表れを読み解くという視点から、このテーマで、不定期になりますが、書き継いでいきたいと思っています。

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