2021年4月15日
シュタイナーによる死後の生活についての説明について(1)
- 人間のライフサイクルは、地上にて肉体を持って生活する地上生の段階と肉体を脱して霊魂として生活する天上生の段階とにわかれています。
- 天上生は、欲界から始まり、神界下、神界上へと上昇し、頂点である真夜中時を過ぎて再び地上生への願望に支えられ下降していき再び地上生へと再誕生するという道を何度も繰り返しています。(輪廻転生はやがて、消滅し変容していくと言われています)
- 死の直後は、その人が眠らずに起き続けていられる時間で、自分の一生を走馬灯のように見ると言われています。私(今井重孝)自身も、父が亡くなる直前に、臨死体験をしたらしく、書物を見ているような感じで映像が見えた状況を、不思議がっていたのを鮮明に記憶しているのですが、このことだったのかと、納得した経験があります。
- その後は、欲界にて、欲望が消滅するまで過ごすといわれています。
- 欲界から神界への移行の時に、地上界でした経験の中で、神界に入ることができない部分は、月に箱に入れて残しておいて、健全な部分だけがしんかいに入ることができると言われています。
- 欲界では、欲を浄化するために、その人が寝ていた時間の長さ分、今度は、相手の気持ちの中に入り込む形で(例えばいじめの場合、いじめられた人物の辛い気持ちを完全に目覚めた自分の良心によって感じ取って苦しむということになると言われていますが)体験し、償わなければいけないと気づくことになると言われています。これがカルマにつながることになるわけです。
- 天上界では、相手に謝って赦しを乞うということはできないので、再び生まれ変わった時に、相手にいいことをしてあげて、カルマを解消しようと強く願うことになるということです。
- 地上界でしたできないことがあるわけです。今生きている私達は、そのことを自覚して、今を生きる必要があると、シュタイナーは警告してくれているわけです。
こうした内容を初めて知った時、一日一日をかけがえのない大事な1日であると自覚して過ごしたいものだという気持ちに私はなりました。合掌。 文責:今井重孝